八千代市の外壁塗装 業者選び|「500万円の壁」を知ると、見るべき場所が変わります
秋になると、八千代市内のあちこちで足場が建ち始めます。
同じ街区で、示し合わせたように何軒も工事が始まる。そんな光景をご覧になったことがあると思います。理由があります。八千代市には、同じ時期に同じように建てられた家が、面で密集しているという土地の成り立ちがあるからです。
そして残念なことに、この「一斉に塗り替え時期を迎える街」は、悪質な訪問業者にとって効率のよい営業先でもあります。1軒ずつ順に回れば、どこかで話が通る。そういう街の構造になっています。
私たちは、おうちの御用聞き 家工房 八千代緑が丘店です。地域密着の事業として活動を続け、地元の沢山のお客様に支持されています。外壁リフォーム、屋根リフォーム、雨樋修理、庭木の伐採までをお引き受けしており、小さなことから大きなことまでお気軽にご相談ください。
はじめに正直に申し上げます。私たちも外壁のリフォームをお引き受けする側です。 ですから「完全な第三者です」とは申しません。そのうえで、この記事ではどの業者に頼むにしても使える判断基準をお伝えします。判断材料をお渡しして、その上で選んでいただく。それが誠実だと考えています。
先に結論。外壁塗装の業者選びで見るべきは5つです
外壁塗装の業者選びは、価格の比較ではありません。同じ土俵に乗っているかどうかの確認です。 見るべき項目を5つに絞りました。
1. 建設業許可(塗装工事業)を持っているか
2. 見積書が「実測の塗装面積(平方メートル)」で計算されているか
3. 塗料の製品名と、下塗り・中塗り・上塗りの3回分が明記されているか
4. リフォーム瑕疵保険の登録事業者かどうか
5. 足場の前後に必要な準備作業(庭木、カーポート、物置、雨樋の補修)を、誰がどこまでやるのか、契約前に説明があるか
この5つを聞けば、答えられる業者と答えに詰まる業者がはっきり分かれます。以下、それぞれの理由をご説明します。
塗り替えの時期は、築年数ではなく外壁が教えてくれます
まず、そもそも塗り替えが必要な状態かどうかから確認しましょう。新築から8年目あたりで、外壁の状態を見始める。 これが最初の目安です。ただし「見始める時期」であって「塗る時期」ではありません。実際に塗り替えが必要になる年数は外壁材によって変わり(後述します)、判断は外壁の状態を見て行います。
最初のサインは、指で触ると白い粉が付くことです
外壁を手のひらで擦ってみてください。白い粉が付いたら、それが「チョーキング(白亜化)現象」です。
紫外線によって塗料の合成樹脂が分解され、塗料に含まれる顔料が粉になって表面に浮き出た状態を指します。見た目にはまだ大きな汚れがなくても、この時点で塗膜の防水機能は失われ始めています。 外壁塗装が美観のためだけの工事ではないのは、ここに理由があります。
ひび割れは、名刺1枚で危険度を判定できます
もう1つ、必ず確認していただきたいのがひび割れです。実務では、幅0.3ミリメートルを境に危険度が分かれます。
| ひび割れの幅 | 呼び方 | 危険度 |
|---|---|---|
| 0.3ミリメートル未満 | ヘアクラック | 表面の塗膜や化粧モルタル層に留まっており、経過観察で足りる |
| 0.3ミリメートル以上、深さ4ミリメートル以上 | 構造クラック | 雨水が外壁内部へ侵入し、鉄筋の腐食から「爆裂現象」へ進む危険がある |
判定の方法があります。名刺の厚さは、およそ0.2から0.25ミリメートルです。 ひび割れに名刺を差し込んでみて、するりと入るようなら、幅の条件は満たしていると考えてください。ご自身でできる簡単な確認方法です。
ただし限界もあります。名刺で測れるのは幅だけで、深さは分かりません。 構造クラックの条件には深さ4ミリメートル以上という項目もありますので、名刺が入った時点で「危ないかもしれない」まで。そこから先は、専門の業者に見てもらう段階になります。
なお、この0.3ミリメートルという数字は実務上の注意喚起ラインであって、住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)が定める絶対的な瑕疵の判断基準とは別のものです。目安としてお使いください。
構造クラックを放置すると何が起きるか。隙間から入った雨水が壁の内部の鉄筋を錆びさせます。錆びた鉄筋は膨張し、内側からコンクリートを破壊します。これが爆裂現象です。ここまで進むと、塗装では収まらない補修工事になります。
外壁材によって、限界の来かたが違います
ご自宅の外壁がどの種類かによって、劣化の進み方が変わります。
| 外壁材 | 塗り替えの目安 | 押さえておきたい特性 |
|---|---|---|
| 窯業系サイディング | 10年から20年ごと | 現在の住宅で最も普及。外壁材そのものに防水機能がなく、表面の塗膜が雨水を弾いている。塗膜が切れると急激に吸水し、反りやひび割れが出る |
| モルタル外壁 | 5年から10年ごと | 意匠性に優れる一方、乾燥収縮によるひび割れが出やすい |
| ALC(軽量気泡コンクリート) | 厳格に10年ごと | 断熱性と耐火性に優れるが吸水性が非常に高い。防水が切れた状態で水を吸うと、冬に内部で凍って膨張する「凍害」を起こし、外壁材そのものが崩壊する |
| 金属サイディング(ガルバリウム鋼板など) | 10年から15年ごと | 軽量で耐久性が高いが、表面の傷から白サビ・赤サビが出るため防錆塗料でのメンテナンスが要る |
このうちALCは、年数を守っていただきたい外壁材です。凍害は塗装で防げる段階を過ぎると、材そのものの交換になります。窯業系サイディングも、塗膜が切れれば急激に吸水しますので、20年を待たずに一度見ていただくほうが安全です。
費用の内訳を知ると、「足場代無料」が成り立たない理由が見えます
費用の話に移ります。まず市場の相場感を押さえておきましょう。
リフォームの実態調査を行っている一般社団法人住宅リフォーム推進協議会の『住宅リフォーム実態調査(2024年度)』によれば、外壁塗装や屋根塗装を含むリフォームを検討する方の想定予算は「100万円から150万円未満」の価格帯が最も多くなっています。実際の施工費用も予算と同程度に収まるケースが55.2%を占める一方、27.3%は想定予算を上回り、残りは予算内に収まっています。
同じ協議会などの調査によれば、30坪程度の2階建てでシリコン塗料を使う場合、外壁塗装単体の総額は90万円から120万円程度が実勢です。
塗料のグレードで、耐用年数が大きく変わります
塗料の選択は、総額よりも「次に塗るまでの年数」に効いてきます。
| 塗料グレード | 平方メートル単価の目安 | 期待耐用年数 | 位置づけ |
|---|---|---|---|
| アクリル | 1,000〜1,500円 | 3〜6年 | 劣化が早く、外壁の全面改修ではほぼ採用されない |
| ウレタン | 1,700〜2,200円 | 6〜10年 | 密着性に優れ、雨樋などの付帯部で使われる |
| シリコン | 2,500〜3,000円 | 10〜15年 | 価格と耐用年数の釣り合いがよく、現在の標準グレード |
| ラジカル制御型 | 2,800〜3,300円 | 12〜16年 | 塗膜の劣化因子を抑える新技術。シリコンと同価格帯で耐候性が高い |
| フッ素 | 3,500〜5,000円 | 15〜20年 | 紫外線に非常に強い。塗り替え回数を減らせる |
| 無機 | 4,000〜5,500円 | 20年以上 | 最高ランクの耐久性。ただし塗膜が硬く、建物の揺れに追従しにくい面がある |
安い塗料を選んで5年で塗り直すより、シリコン以上を選んで10年以上持たせるほうが、足場代を払う回数が減ります。 ここが判断の分かれ目です。
「足場代無料」は、原価の構造から見て成り立ちません
訪問営業で最もよく使われる言葉が「今なら足場代が無料です」です。
足場は、外壁塗装の総額のうち15%から20%を占める費用です。金額にすると、一般的な戸建てで15万円から25万円程度の実費がかかります。組み立てる人件費、資材のレンタル代、運搬費。どれも実際に発生する費用ですから、誰かが必ず負担しています。
つまり「足場代無料」と言われた場合、次のどちらかが起きています。
- もともとの総額に足場代が乗せられており、無料に見せているだけ
- 塗料を規定より薄めるなど、どこかで原価が削られている
どちらにしても、お客様の利益にはなりません。金額の話をするときは、総額ではなく内訳を見てください。
塗装面積の出し方にも、確認すべき点があります
見積書の面積が「建坪30坪」という延床面積で書かれている場合、注意が必要です。塗装面積と延床面積は、別の数字です。実務では延床面積に1.1から1.4の係数を掛けて概算します。
ただし概算は概算です。窓などの塗装しない開口部の面積を差し引いた「実測の塗装面積」で単価が計算されているかどうかを、必ず確認してください。ここが曖昧な見積書は、あとから追加費用が出る余地を残しています。
「500万円未満なら許可が要らない」が、この業界の入口です
ここからが、この記事で最もお伝えしたい部分です。
外壁塗装のトラブルが後を絶たない最大の理由は、業者が悪いからというより、業界に入るための障壁がほとんど存在しないことにあります。
建設業法第3条および建設業法施行令第1条の2により、1件の請負代金が500万円未満(消費税込み)の工事は「軽微な建設工事」と定義されています。そして法律上、軽微な建設工事だけを請け負う場合、建設業の許可を取得する必要が一切ありません。
先ほどお伝えしたとおり、一般的な戸建ての外壁塗装は90万円から120万円程度です。つまり500万円を大きく下回ります。極端に言えば、塗装の技術も法令の知識も持たない人が、今日から無許可で「塗装業者」を名乗り、営業を始めることが法的に可能だということです。
この事実は、裏返すと有力な判断材料になります。500万円未満の工事しか請け負わない規模であっても、行政庁の審査を経て「塗装工事業の建設業許可」を取得している業者は、技術者の配置や財産的基礎といった要件をすでにクリアしています。取る義務がない許可を取っているという事実そのものが、経営基盤と姿勢を示しています。
職人の技術力は、資格の有無で確かめられます
先ほどの建設業許可は、会社に対する許可であって、職人一人ひとりの腕を保証するものではありません。そして外壁塗装の作業そのものには、業務独占の免許制度がありません。ですから、所属する職人や管理者の資格を見ます。
| 資格 | 種別 | 取得の要件 |
|---|---|---|
| 塗装技能士(1級) | 国家資格 | 原則7年以上(学歴や職業訓練歴による短縮あり) |
| 塗装技能士(2級) | 国家資格 | 原則2年以上 |
| 足場の組立て等作業主任者 | 国家資格 | 満21歳以上、かつ足場作業の実務経験3年以上 |
| 外壁診断士 | 民間資格 | 塗装やリフォームの実務経験5年以上 |
| 雨漏り診断士 | 民間資格 | 専門講習の修了 |
塗装技能士は、学科試験だけでなく実技試験があります。 制限時間内に塗料を調合し、刷毛塗りを正確に行う試験です。1級は原則7年の実務経験が受検の前提ですから、資格の有無は経験年数の証明にもなります。
なお「塗料メーカーの認定施工店」という表示については、規定の講習を受けた証明であって、施工の保証ではありません。 施工不良が起きたときにメーカーが施工業者と連帯して責任を負う制度ではありませんので、認定を保証と読み替えないでください。
建設業の許可と「500万円の壁」に関して詳しく解説した記事はこちらです。
【八千代市でリフォーム契約トラブル急増】悪徳業者の手口と「500万円の壁」の真実をプロが暴露
見積書で必ず確認する3項目
見積書を受け取ったら、次の3点をご覧ください。
1. 「一式」でまとめられていないか。 足場代、高圧洗浄、塗料代をすべて「外壁塗装工事一式」と丸めた見積書は、材料の単価も使用量も分かりません。塗料を規定より薄めて使う手抜きは、この一式表記の中で起こります
2. 塗料の製品名が書かれているか。 「シリコン塗料」とだけ書かれた見積書は、確認が1段階足りない状態です。メーカー名と正確な製品名まで記載されているかを見てください
3. 下塗り・中塗り・上塗りの3回分が、それぞれ単価とともに明記されているか。 塗り回数を減らすことは、最も分かりにくく、最も効果の落ちる手抜きです
見積書は、無料で第三者に見てもらえます
ここは、ぜひ知っておいていただきたい制度です。
見積書の相談を受け付けている公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター(国土交通大臣の指定機関)が、「住まいるダイヤル」(0570-016-100)を運営しています。そして契約前の段階であれば、提示された見積書を送ることで、建築士の資格を持つ相談員から「リフォーム見積りチェックサービス」を無料で受けられます。
単価が適正な相場か、不審な項目がないかを、利害関係のない第三者が査定してくれます。無料です。 悪質な契約を水際で止める手段として、これ以上のものはなかなかありません。
私たちがお出しした見積書についても、遠慮なくこのサービスをお使いください。第三者に見ていただいて困るような書き方は、していないつもりです。
保証は「自社保証」と「リフォーム瑕疵保険」で意味が違います
「10年保証をお付けします」という言葉は、どの業者からも聞きます。ただし中身が2種類あります。
業者が独自に発行する自社保証は、その業者が倒産すれば紙切れになります。 法的な拘束力を欠きます。塗装工事の保証期間は10年前後に及びますから、その間に会社が続いているかどうかは、誰にも約束できません。
これに対して、リフォーム瑕疵保険は仕組みが違います。国土交通大臣から指定を受けた住宅瑕疵担保責任保険法人が提供する制度で、次の特徴があります。
- 施工中と施工完了後に、利害関係のない第三者の建築士(検査員)が現場検査を行う
- 塗装の剥がれや雨漏りなどの欠陥が見つかった場合、補修費用が保険金として支払われる
- 事業者が倒産していても、発注者であるお客様に直接保険金が支払われる
3つ目が決定的です。会社の存続に左右されない保証は、この仕組みだけです。
この保険を扱えるのは、保険法人の事前審査を通過した「登録事業者」だけです。保険の登録事業者を調べられるのが、一般社団法人住宅瑕疵担保責任保険協会です。ホームページに「登録事業者等検索サイト」があり、八千代市内の加入業者をご自身で検索できます。 候補の業者が登録されているかどうかは、ここで確認できます。
八千代市に、外壁塗装だけに使える補助金はありません
補助金についてお尋ねをいただくことが多いので、はっきりお伝えします。
2026年(令和8年)現在、八千代市において「既存住宅の外壁塗装のみ」を対象とした単独の補助金・助成金制度は実施されていません。 ここは事実として押さえてください。「補助金が出ますよ」と言って契約を迫る業者がいたら、その時点で疑っていただいて構いません。
ただし、政策目的を満たす包括的なリフォームの一環として、外壁塗装が対象に含まれる制度は2つあります。
八千代市空家リフォーム費補助事業
空家の利活用と移住・定住の促進を目的とした制度です。現にお住まいのお宅は対象外で、空家バンクを通じて空家を購入された方が使えます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象となる空家 | 八千代市空家バンクを活用して売買契約を締結し、契約日から2年以内のもの。昭和56年6月1日以降に着工されたもの、またはそれ以前でも耐震性能を証明できるもの |
| 対象工事 | 市内に本店・支店等を有する法人、または市内に事務所を有する個人事業者との請負契約による建築工事。屋根・外壁の塗装工事を含む |
| 補助金額 | 補助対象経費の3分の1。上限30万円。指定8地区(八千代台東、八千代台南、八千代台西、八千代台北、大和田、大和田新田、勝田台、高津)は上限50万円 |
| 加算 | 移住・定住世帯+10万円、子育て世帯+5万円、近居世帯+5万円 |
| 申請期間 | 令和8年5月15日から令和8年12月18日まで。予定件数は先着2件 |
| 必須要件 | 必ず工事着手前(契約締結前)に交付申請を行うこと。交付後10年間は建物の除却・譲渡が制限される |
先着2件という点にご注目ください。予算の上限に達した時点で受付は終了します。
八千代市木造住宅リフォーム費補助事業
住宅の耐震化と併せて行うリフォームを支援する制度です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象住宅 | 平成12年5月31日以前に着工された木造2階建て以下の一戸建て。「八千代市木造住宅耐震改修費補助制度」を利用して耐震改修工事を行うことが絶対条件 |
| 対象者 | 市の住民基本台帳に記載され、自ら居住する住宅、または3親等以内の親族が居住する住宅をリフォームする建物所有者 |
| 対象工事 | 耐震改修と併せて行う外装工事(屋根の葺き替え、外壁の張替え・塗装など)、内装工事、バリアフリー化工事など |
| 補助金額 | リフォーム工事費の3分の1、上限30万円 |
| 申請期間 | 令和8年5月15日から令和8年10月30日まで |
| 対象外 | 外構工事は対象外。インターネット・ケーブルテレビの接続工事も対象外。工事を伴わない製品の購入・設置も対象外 |
| 重複 | 他の補助制度を利用している場合、重複して利用できない |
こちらは耐震改修とセットであることが絶対条件です。外壁塗装だけでは使えません。お問い合わせは、都市整備部建築指導課 建築指導班(047-421-6774)です。
いずれの制度も、予算の上限に達し次第、受付が終了する仕組みです。年度の途中で締め切られることがありますので、お考えの場合は早めに市へご確認ください。制度の内容も年度ごとに見直されますので、最終的な確認は必ず市の公式ページでお願いします。
八千代市の街には、一斉に足場が建つ年があります
冒頭の話に戻ります。なぜ八千代市では、同じ街区で工事が重なるのか。
八千代市の住宅は、計画的な団地開発によって面でつくられてきました。八千代台団地は昭和29年に、全国初の住宅団地として造成工事が始まっています。 勝田台団地は昭和39年から千葉県住宅供給公社によって造成が始まりました。その後も村上団地、ゆりのき台、緑が丘と、計画的な開発が続いています。
総務省の統計に基づくデータでは、八千代市の住宅は一戸建ての割合が高く、分譲住宅が全体の4割超を占めています。
この成り立ちが生むのが、一斉改修期です。同じ年に建った家は、同じ年に築10年を迎え、同じ年に築25年を迎えます。街区全体が、同時に塗り替えの時期に入ります。
そして、冒頭の「なぜ秋に足場が建つのか」という問いの答えが、ここに重なります。塗装には気温5℃以上・湿度85%未満という施工条件があり、春と秋が適期にあたります。 一斉に塗り替え時期を迎えた街区で、同じ適期に工事が始まる。だから秋になると、あちこちで足場が建ちます。
そして、この状況が悪質業者にとって効率的な営業環境をつくります。1軒ずつ順に回れば、どの家も同じ悩みを抱えているからです。 千葉県北西部は冬に乾いた北西の季節風が吹き、夏から秋にかけて台風の経路になります。強風と雨に晒される地域ですから、外壁の傷みは実際に進んでいます。だからこそ「お宅の外壁、傷んでいますよ」という指摘は、たいてい当たってしまいます。
訪問販売は減り、「無料点検」が増えています
国民生活センターの集計に、はっきりした変化が出ています。
| 相談の種類 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 |
|---|---|---|---|
| 訪問販売によるリフォーム工事 | 11,879件 | 9,839件 | 5,544件 |
| 点検商法 | 12,550件 | 19,249件 | 19,696件 |
訪問販売の相談が半減する一方で、点検商法の相談は約1.57倍に増えて高止まりしています。この2つの数字を並べて読むと、実態が見えてきます。
この2つの数字から読み取れるのは、手口の移り変わりです。 ストレートな訪問販売が通用しなくなったため、「近所で工事をしているのでご挨拶に来ました。ついでに屋根の釘が浮いているのが見えたので、無料で点検しましょうか」という形へ移行しています。点検商法の相談のうち、屋根工事に関するものが約35.9%(2023年度)を占めます。
無料点検を装って敷地に入り、屋根に上る。そこで何が起きているかは、下から見ている限り分かりません。
「火災保険を使えば実質無料」という話には、乗らないでください
もう1つ、金融庁、消費者庁、一般社団法人日本損害保険協会がそろって警告している手口があります。
「台風や大雪の被害として火災保険を申請すれば、保険金が下りるので実質ゼロ円で屋根や外壁を修理できますよ」という勧誘です。
この勧誘には、3つの危険があります。
- 高額な手数料。 保険金が支払われたあと、申請サポートの報酬として受給額の30%から40%、事案によっては50%を要求されます。結果として修理費用が足りなくなり、持ち出しが発生します
- 高額な違約金。 契約を解除しようとすると、損害額の50%といったキャンセル料を請求される事例があります
- 保険金詐欺の共犯になる危険。 業者が屋根に上った際、経年劣化を自然災害と偽ったり、意図的に瓦や雨樋を壊して被害を偽装する事例が報告されています。これを知りながら、あるいは黙認して請求すれば、お客様ご自身が保険金詐欺の共犯として刑事罰に問われる可能性があります
大切なことを1つお伝えします。保険が下りるかどうかを判断するのは保険会社であり、工事業者ではありません。 「うちに頼めば保険が下ります」と言い切る業者は、言えないことを言っています。
私たちも風災の修理はお引き受けしますが、申し上げられるのは「現状を見て、正直に見積もりを出します」というところまでです。勧誘を受けたら、まずご自身が加入している損害保険会社か担当の代理店へご確認ください。不正な請求を持ちかけられた場合は、日本損害保険協会の保険金不正請求ホットライン(0120-271-824)が通報を受け付けています。
契約してしまっても、8日間は取り消せます
その場で契約してしまった場合も、あきらめないでください。
訪問販売のクーリング・オフ期間は、法定の契約書面を受け取った日を1日目として8日以内です。書面、または電子メールなどの電磁的記録を業者へ送ることで、違約金や損害賠償を一切支払わずに契約を白紙に戻せます。
さらに、業者が法定の要件を満たした契約書面を交付していない場合や、「この契約はクーリング・オフできない」と嘘をついて解約を妨害した場合は、8日を過ぎてもいつでも解除できます。
相談先を挙げておきます。
- 消費者ホットライン 188(局番なし。最寄りの消費生活センターにつながります)
- 八千代市消費生活センター 047-485-0559(八千代市大和田新田312-5。平日9:00〜12:00、13:00〜16:00)
- 住まいるダイヤル 0570-016-100(契約前の見積りチェックが無料)
「無料点検」を装った訪問の手口に関して詳しく解説した記事はこちらです。
八千代市でも急増中!「屋根の無料点検」は詐欺?悪質業者の手口と、騙されないための完全対策ガイド
業者の種類ごとの違いと、私たちの立ち位置
依頼先には、いくつかの選択肢があります。
| 依頼先 | 強み | 費用の傾向と注意点 |
|---|---|---|
| ハウスメーカー | 自社で建てた住宅の構造を熟知。新築時からの長期保証を延長できる | 実際の作業は下請けが行うため中間マージンが大きく、相場の1.5倍から2倍程度になりやすい |
| 工務店・総合リフォーム会社 | 家全体の改修をまとめて頼める | 塗装の専門部隊を自社で抱えている例は少なく、一定の中間マージンが発生する |
| 家電量販店・ホームセンター | 買い物のついでに相談できる | 実際の施工は地域の提携業者が担う、パッケージ商品としての性格が強い |
| 塗装専門店 | 自社で職人を雇用している例が多く、中間マージンがない。責任の所在が明確 | 業者ごとの技術力と経営状態の差が、そのまま品質に出る |
| 訪問販売業者 | 特になし | 営業担当者の高額な歩合給が工事代金に上乗せされる。相談件数は減少傾向にあるが、手口が「無料点検」へ移っているだけとみられる |
そのうえで、私たち家工房 八千代緑が丘店の立ち位置を申し上げます。
私たちは、外壁の塗り替えそのものが本業の塗装専門店ではありません。 外壁リフォームと屋根リフォームはメニューとしてお引き受けしていますが、大規模な足場を組む全面塗装を毎日こなしている会社とは規模が違います。ですから、全面塗装をお考えであれば、建設業許可を持つ塗装専門店にお見積もりを取っていただくのは、まったく合理的な選択です。
そして、この記事で挙げた5つの基準を私たち自身に当てはめると、こうなります。全面塗装を請け負う規模ではないため、建設業許可を要する500万円以上の工事はお受けしていません。リフォーム瑕疵保険の登録事業者でもありません。 全面塗装をご検討であれば、この2つを満たす塗装専門店をお選びください。自分に不利な基準を隠さないことが、この記事の趣旨です。
では、私たちに何ができるか。塗装工事の前後に必ず発生するのに、塗装業者が引き受けない作業があります。ここが私たちの本領です。
塗装業者が引き受けない、足場の前の準備作業
足場を組むには、外壁から隣地境界線までに最低でも50センチメートルから70センチメートル程度の作業スペースが必要です。この幅を確保する作業が、着工前に発生します。
庭木
建物の壁面に届くまで育った庭木は、足場の単管パイプを通す邪魔になります。作業中に塗料が付着したり、風で枝が揺れて乾く前の塗膜に傷をつけたりもします。ですから着工の1週間から2週間前までには、大きく剪定するか、伐採しておく必要があります。(業者の手配に日数がかかるためです。)
ところが、塗装職人は造園の技術を持っていません。 厚意で数本の枝を落としてくれることはあっても、本格的な剪定は別途費用を請求されるか、植木屋や便利屋への依頼を促されるのが通例です。
私たちは、庭木の剪定と庭木の伐採をメニューとしてお引き受けしています。足場が組める状態まで庭を整えるところが、私たちの担当範囲です。
カーポートの屋根材
足場を組むときに干渉するため、アクリル板やポリカーボネート板の屋根材を一時的に外す必要があります。経年劣化で硬くなった屋根材は、脱着時に割れやすいという問題があります。この作業工賃と、割れた場合の負担を、塗装業者は見積もりの外に置くことが多くなっています。
物置と室外機
外壁に密着して置かれたスチール製の物置は、移動が必須です。中身が入ったままでは動かせませんので、中身の撤去から始まります。エアコンの室外機は、ホースにゆとりを持たせて壁から少し離し、養生して作業するのが一般的です。
隣地への越境
住宅が密集した場所では、足場の一部が隣地の空中へ越境せざるを得ない場合があります。民法の規定に基づき、隣地使用の承諾を得る事前交渉が必要になります。
塗装業者が請けない小さな補修
もう1つ、実務でよく起きることをお伝えします。足場を組んだついでに直しておきたい箇所が、たいてい出てきます。雨樋の詰まりや外れ、破風板の傷み、波板の割れ、門扉の建て付け。
これらは塗装工事の範囲外ですから、塗装業者は「うちではやりません」と答えます。 かといって、そのためだけに別の足場を組むのは不経済です。ここが、私たち便利屋の出番になります。雨樋修理、波板修理、門扉補修は、いずれもお引き受けしているメニューです。
なお、住まいの作業には法令で有資格者に限られるものがあります。塀の解体で重機を使う場合、屋外照明の配線に触れる場合、給排水管を動かす場合などです。そうした作業は、有資格の職人が担当します。 できることとできないことを、現地を拝見したうえで正直にお伝えします。
工事中、暮らしはこう変わります
2週間から3週間の工事期間中、生活には制限がかかります。事前に知っておくと、段取りが立てやすくなります。
- 洗濯物を外に干せません。 足場の周囲は飛散防止ネットで覆われ、窓とサッシはビニールシートとテープで密閉されます。工事期間中は窓の開閉ができません
- 日当たりが悪くなります。 ネットに覆われるため、室内が暗くなります
- 車に保護カバーがかかります。 塗料の微細な粒子が飛ぶため、お車と近隣のお車にカバーを掛けます。場合によっては、近隣の駐車場へ一時的に移動をお願いすることがあります
- 音と臭いが出ます。 足場を金属ハンマーで叩く音、高圧洗浄機のエンジン音。水性塗料であっても独特の臭気があります
ですから、着工の1週間前までに、工期と作業内容を書いた挨拶文と粗品を持って近隣へご挨拶に伺うことが必須の作法になります。優良な業者であれば、営業担当者がお客様に代わって、あるいは同伴して挨拶回りを主導します。ここを業者任せにせず「ご挨拶はどうされますか」と聞いてみると、その業者の姿勢が分かります。
足場を外す前の完了検査が、最後の砦です
工事の最後に、必ずしていただきたいことがあります。
足場を解体する直前に、業者の担当者と一緒に家の周囲を歩いて確認してください。 これが完了検査です。
なぜ足場を外す前なのか。理由は単純です。外壁の高い位置に塗り残しが見つかった場合、足場がなければ高所作業車や長梯子を再手配することになります。 業者にとっては大きな手間ですから、修正対応を渋る原因になります。足場があるうちなら、その場で直せます。
見ていただきたい箇所を挙げます。
- 外壁の上部、軒裏、破風板に塗り残しがないか
- サッシのアルミ部分や玄関タイルの端に、塗料がはみ出していないか
- エアコン配管のテープが、きちんと巻き直されているか
- 庭の植木鉢や物置が、破損していないか
- 雨樋や換気口の中に、塗料や洗浄後の汚れが残っていないか
足場が外れてからでは、1つ目の外壁上部と、5つ目の雨樋の中は、確認そのものができなくなります。
こういう場合は、まだ塗らなくて大丈夫です
最後に、急がなくてよい場合をお伝えします。
- 外壁を手で擦っても、白い粉が付かない
- ひび割れに名刺が入らない(0.3ミリメートル未満に収まっている)
- シーリング材(コーキング)に破断や剥離が見当たらない
- 塗膜の膨れや剥がれが出ていない
- 北面などにも、藻やカビが目立たない
この5つがそろっていれば、築年数が10年を超えていても、いま塗る必要は薄いと考えられます。「築10年ですからそろそろですよ」という営業トークは、年数だけを根拠にしています。判断するのは外壁の状態です。
逆に、チョーキングが出ているのに「まだ大丈夫」と先送りすると、防水機能が失われた状態で雨を吸い続けることになります。とりわけALCと窯業系サイディングは、外壁材そのものを傷めます。 塗装で済む段階と、材の交換が要る段階では、費用の桁が変わります。
よくあるご質問
外壁塗装は何年ごとにやればいいですか
外壁材によって変わります。窯業系サイディングは10年から20年、モルタルは5年から10年、ALCは10年ごとが目安です。ただし年数は目安にすぎません。チョーキング(白い粉)とひび割れの幅で判断してください。 年数だけを根拠にした営業には、乗らないでください。
相見積もりは何社取ればいいですか
3社程度が現実的です。それ以上になると比較が難しくなり、判断が遅れます。大切なのは社数より比べられる状態にすることです。同じ塗料グレード、同じ塗り回数、同じ面積の出し方で揃えて依頼すれば、金額の差が意味を持ちます。条件がばらばらの見積書を3枚並べても、安いか高いかしか分かりません。
「今日契約すればモニター価格」と言われました
その場で契約せず、お帰りいただいてください。外壁塗装は、その日のうちに決めなければならない工事ではありません。 モニター価格やキャンペーンという言葉は、考える時間を奪うために使われます。金額が本当に妥当かどうかは、住まいるダイヤル(0570-016-100)の見積りチェックサービスで無料で確認できます。
冬に工事しても大丈夫ですか
条件を守れば施工できます。日本ペイント、エスケー化研、関西ペイントといった主要な塗料メーカーは、施工条件として「気温5℃以上、かつ湿度85%未満」を規定しています。この条件を外れた環境で塗ると、塗料の樹脂が正常に結合せず、本来15年持つはずの塗料が数年で剥離するという致命的な施工不良につながります。
ただし冬場は乾燥に時間がかかります。気温23℃なら3〜4時間で乾く水性塗料も、5℃から10℃では8時間以上かかることがあります。工期が延びる点はご承知おきください。
塗装のついでに、雨樋や物置も直してもらえますか
塗装専門店の多くは、塗装以外の作業を引き受けていません。足場があるうちに直せる箇所は多いのに、その体制がないためです。私たちは雨樋修理、波板修理、門扉補修、庭木の伐採をメニューとしてお引き受けしています。 塗装工事の前後で発生する周辺作業だけをご依頼いただく形でも構いません。
まとめ:判断材料を持てば、業者は選べます
この記事の要点を整理します。
- 塗り替えの判断は築年数ではなく、チョーキングとひび割れの幅(0.3ミリメートル)で行う
- ひび割れの危険度は、名刺(厚さ約0.2〜0.25ミリメートル)を差し込んで自己診断できる
- 足場は総額の15%から20%を占める実費であり、「足場代無料」は成り立たない
- 500万円未満の工事に建設業許可は不要。だからこそ許可の有無が信頼の指標になる
- 見積書は「一式表記の排除」「塗料の製品名」「下塗り・中塗り・上塗りの3回分」の3点で見る
- 塗装面積は、窓などを差し引いた実測の平方メートルで計算されているかを確認する
- 契約前の見積書は、住まいるダイヤルで無料でチェックしてもらえる
- 自社保証は倒産で無効になる。リフォーム瑕疵保険は倒産後も支払われる
- 八千代市に、外壁塗装のみを対象とした単独の補助金制度はない
- 「火災保険で実質無料」の勧誘は、手数料と共犯リスクを伴う
外壁塗装は、生涯で数回しか経験しない工事です。判断材料を持たないまま比べようとするから、金額しか見えなくなります。 冒頭の5つ、すなわち①建設業許可 ②実測の塗装面積 ③塗料の製品名と3回塗り ④リフォーム瑕疵保険の登録 ⑤足場前後の準備作業を誰がやるか。これを手元に置いて、どの業者にも同じ質問をしてみてください。それだけで、選べるようになります。
おうちの御用聞き 家工房 八千代緑が丘店では、外壁リフォーム、屋根リフォーム、雨樋修理、波板修理、門扉補修、そして足場を組む前の庭木の剪定・伐採までをお引き受けしています。料金は一律の目安ではなく、現地を拝見したうえでのお見積もりを徹底しております。「塗装業者に断られた箇所だけ直したい」というご相談も歓迎です。
フリーダイヤル 0120-197-899、電話一本で八千代市内へ駆けつけます。
お電話でのご相談のほか、インターネットからのお問い合わせは24時間受け付けております。お急ぎでない方はこちらもご活用ください。
お問い合わせフォーム:https://iekobo-yachiyomidorigaoka.com/info/