空き巣に狙われやすい家の特徴|八千代市で「うちは盗られるものがない」が通じない理由
「うちには、盗られて困るようなものは何もありませんから」
八千代市内で防犯のご相談をいただくとき、こうおっしゃる方が本当に多くいらっしゃいます。とりわけ、長くお住まいのご高齢のお宅ほど、この言葉が出てきます。
けれども、空き巣に入る側は、まったく別の基準で家を選んでいます。中に何があるかを、彼らは正確には知りません。 外から分かるのは、生活の気配があるか、入りやすいか、見られにくいか。この3つだけです。そして、長く住んでいる家ほど家財が残っているだろう、という推測で補っています。
私たちは、おうちの御用聞き 家工房 八千代緑が丘店です。地域密着の事業として活動を続け、地元の沢山のお客様に支持されています。庭木の剪定から窓のガラスフィルム貼り、門扉の補修までをお引き受けしており、小さなことから大きなことまでお気軽にご相談ください。防犯設備を売る立場ではなく、実際にお庭と窓まわりに手を入れている立場から、狙われやすい家の特徴と、その直し方をお伝えします。
この記事は、いま人が住んでいるお宅、なかでも日中留守になりがちなご家庭と、ご高齢の方がお住まいのお宅を対象にしています。
空き巣に狙われやすい家は、資産ではなく「入りやすさ」で決まります
先に結論をお伝えします。空き巣に狙われやすい家とは、財産が多い家ではなく、短い時間で侵入でき、その様子を誰にも見られない家です。
警察庁の「住まいる防犯110番」は、侵入者の行動を分析したうえで、彼らが最も恐れるのは「捕まること」だと整理しています。ですから侵入する側は、資産は多いけれど侵入に時間がかかる家よりも、資産は少ないかもしれないが容易に入れる家を優先します。
この行動原理を、はっきり数字で示した調査があります。公益財団法人都市防犯研究センターが元窃盗犯へ行った意識調査で、『JUSRIリポート』として公表されたものです。同センターは平成21年に解散していますが、このリポートはいまも防犯設計の根拠として使われています。
| 侵入をあきらめるまでの時間 | 犯人の回答割合 |
|---|---|
| 2分以内であきらめる | 17.1% |
| 2分を超え5分以内であきらめる | 51.4% |
| 合計(5分以内であきらめる) | 68.5% |
侵入に5分以上かかると、68.5%が犯行をあきらめます。 防犯設備の基準に「5分」という数字が使われているのは、この調査が根拠です。
ここから導かれる結論は、意外なほど前向きです。住宅の防犯とは、絶対に壊れない家をつくることではありません。侵入する側に「時間がかかりそうだ」「誰かに見られそうだ」と思わせる、心理戦です。 完璧を目指す必要はなく、隣より少し面倒に見えればいい。そう考えると、できることがずいぶん増えます。
狙われやすい家に共通する7つの特徴
現地でお庭や窓まわりを拝見していると、危ない状態には共通点があります。当店の代表 平須賀は、空き巣に狙われる家をこう表現しています。
> 空き巣は、生活している印象がなく、且つ室内に様々な物が残っているお家を狙います。その判断要素は、庭木の手入れ状況、いつも雨戸が閉まっている、ポストの郵便物が出されていないなど。どこかで見ている可能性があります。
この視点で見た「狙われやすい家の特徴」を、7つに整理しました。ご自宅を思い浮かべながら読んでみてください。
1. 庭木や生垣が伸びて、道路から窓が見えない
2. 日中も雨戸やシャッターが閉まったままになっている
3. ポストに郵便物やチラシが溜まっている
4. 窓の下にエアコンの室外機、物置、脚立、プランターなど足場になるものが置いてある
5. 夜になっても、玄関まわりに照明が点かない
6. ゴミ出しや庭の水やりなど、短時間の外出で鍵をかけない習慣がある
7. 敷地の境界があいまいで、誰でも自然に敷地内へ入ってこられる
1つ当てはまっただけで、ただちに危険というわけではありません。ただし複数が重なると、外から見たときの印象が一気に変わります。 「この家は、誰も気にしていない」という合図になるからです。
なぜ「庭木」が特徴の1つ目に来るのか
防犯の分野には、「環境設計による犯罪防止」(CPTED)と呼ばれる考え方があります。犯罪の起きにくい環境を、建物と外構でつくるという発想で、4つの原則から成り立っています。
| 原則 | 内容 | 庭で言うと |
|---|---|---|
| 監視性の確保 | 道路や隣家からの見通しを保ち、「見られているかもしれない」と思わせる | 窓の前に高い植栽を置かない |
| 領域性の強化 | 敷地の境界を示し、管理されている空間だと分かるようにする | 門扉や境界の手入れを保つ |
| 接近の制御 | 門扉やフェンスで、開口部へ近づく動線を限定する | 裏手へ回れる通路をふさぐ |
| 被害対象の強化 | 窓や錠の物理的な強度を上げる | 防犯フィルム、補助錠 |
日本の戸建てで、このうち3つを同時に壊してしまうものがあります。手入れされていない庭です。(残る1つ、窓や錠の強度は、庭とは別に手当てが要ります。)
高く伸びた生垣や鬱蒼とした庭木は、通行人と近隣からの視線を完全に遮ります。侵入する側から見れば、そこは周囲の目を気にせずガラスを割れる作業空間です。5分の壁の話を思い出してください。見られる心配がないなら、5分でも10分でも作業できます。
さらに、伸び放題の雑草や荒れた庭は、それ自体が強いシグナルになります。「この家は日常の管理が行き届いていない」「住んでいる人の関心が外に向いていない」という合図です。庭を放置することは、防犯の観点では、招き入れる側に回ってしまう行為にあたります。
侵入口の57.3%は窓です
どこから入られるのかを、数字で確認しておきます。警察庁の「住まいる防犯110番」が公表している、一戸建住宅の侵入口の内訳です。
| 侵入口 | 割合 |
|---|---|
| 窓 | 57.3% |
| 表出入口(玄関など) | 19.5% |
| その他の出入口(勝手口など) | 11.7% |
| 不明 | 9.2% |
※四捨五入の関係で、合計は100%になりません。
玄関からの侵入は19.5%で、窓はその約3倍にあたります。玄関の鍵を二重にしても、窓が無防備なら意味が薄くなります。
侵入の手段も見てみましょう。一戸建住宅では「ガラス破り」が43.9%で最多、次いで「無締り」が36.7%でした。通常の窓ガラスは、道具を使えば数秒で割られ、そこから手を入れてクレセント錠が回されます。「2階だから」「小さい窓だから」という油断が、いちばん狙われます。
時間帯にも、はっきりした傾向があります。
- 空き巣(留守宅を狙う)は、午前10時から午後8時頃まで幅広く発生し、なかでも通勤・通学や買い物で無人になりやすい午前10時から午後4時に集中します
- 忍込み(就寝中を狙う)は午後8時以降に増え、午前2時から午前4時がピークです
- 居空き(在宅中、別室にいる隙を狙う)は日中から夜にかけて広く発生し、昼頃に最も多くなります
空き巣が昼間に来るという事実は、「夜だけ戸締まりすれば足りる」という思い込みを崩します。
日中留守になるご家庭は、いちばん狙われる時間帯に家を空けています
午前10時から午後4時。この時間帯に、ご自宅はどうなっているでしょうか。
お勤めに出ている、パートに出ている、お子様の送り迎えに出ている。八千代緑が丘や村上、勝田台のあたりは都心へ通勤される方が多い地域ですから、平日の日中はまるごと無人になるお宅が珍しくありません。空き巣が最も動く時間と、家が最も無防備になる時間が、そのまま重なっています。
留守がちなご家庭に特有の弱点を挙げます。
- 平日の生活パターンが外から読み取れる。 毎朝同じ時刻に車が出て、夕方まで戻らない。下見をする側にとって、これほど分かりやすい情報はありません
- 郵便物と宅配の不在票が溜まりやすい。 不在票がポストからはみ出している状態は、留守を知らせる看板と同じ働きをします
- 庭の手入れが週末に集中し、繁忙期に飛ぶ。 仕事が立て込んだ月は雑草がそのまま伸びます
- 夜まで家が真っ暗になる。 帰宅が遅い日は、外から見て「今日も誰もいない」と判断されます
対策は、生活を変えることではありません。外から見える情報を減らすことです。
まず、宅配ボックスを使い、不在票がポストに残らない状態をつくってください。 置き配を使う場合は、荷物が道路から見えない位置を指定してください。玄関前に荷物が置かれたままの状態は、それ自体が「いま留守です」という合図になります。次に、タイマー式の照明を1つ用意して、夕方に玄関まわりか居間の明かりが自動で点くようにします。これだけで、外から見た家の表情がかなり変わります。
そして庭です。平日に手が回らないのであれば、周期を決めて外注してしまうほうが確実です。 年に数回でも構いません。伸びきってから慌てて刈るより、伸びない状態を保つほうが1回あたりの作業も軽くなります。
長期のお休みで家を空けるときは、郵便局の郵便物一時預かりサービスを使ってください。そして、旅行の様子を交流サイトへその最中に投稿することは控えていただきたいところです。帰宅してから投稿すれば、内容は何も損なわれません。
「家にいるから大丈夫」が、いちばん危ない思い込みです
ご高齢のお宅で、最も多く伺うのがこの言葉です。「私はほとんど家にいますから、空き巣の心配はありません」。
おっしゃるとおり、留守宅を狙う「空き巣」の対象からは外れます。 ただし、在宅中を狙う手口が別にあります。
在宅中を狙う「居空き」では73.2%、就寝中を狙う「忍込み」では63.0%が「無締り」からの侵入でした。つまり在宅時の被害は、鍵を破られたのではなく、開いていたところから入られています。
思い当たる場面があると思います。庭の水やり、ゴミ出し、回覧板を隣へ届ける数分間。夏場、風を通すために開けたままの窓。この短い隙が、そのまま入口になります。
そして在宅時の被害には、留守中とは比較にならない危険が伴います。侵入者と鉢合わせて逃げ遅れ、居直り強盗となって暴行を受ける事件へ発展した例があります。 防犯の目的は、財産を守ることにとどまりません。ご自身の身体と命を守ることが本題です。
「盗るものがない」という認識も、残念ながら通じません
もう1つ、崩しておきたい思い込みがあります。
多額の現金や貴金属が家になくても、侵入する側は生活費としての数万円の現金、パソコン、スマートフォンを持ち去ります。さらに警察庁などの分析では、高齢者世帯が被害に遭った場合、被害品に占める食料品の割合が59%に上るという結果が出ています。
盗る金銭が見当たらなければ、冷蔵庫の中身まであさっていく。これが現実です。「うちには何もない」という理由で対策を見送ることは、残念ながら成り立ちません。
空き巣は、留守かどうかをこうやって確かめています
侵入する前に、必ず下見があります。警察庁の侵入者プロファイリングによれば、下見でまず行われるのが留守の確認です。
その方法として最も多いのが、インターホンを鳴らして応答がないかを確かめる行動です。留守を確認する手段の45.7%を占めます。古典的ですが、それだけ確実だということです。
ここで、ご高齢のお宅に特有の問題が出てきます。インターホンが鳴っているのに気づかない、あるいは応対に出るのが間に合わない。 そうすると、実際には在宅であっても「留守」と判断されてしまいます。チャイム音が小さい、モニターが映らない、そもそも故障している。こうした状態を放置していると、防犯上は空き家と同じ扱いになります。
そのほかに使われる確認方法を挙げます。
- 郵便受けの状態。新聞やチラシが溜まっていれば、一目で不在が分かります
- 置き石。門扉や玄関先に小石を置き、数日後に動いていなければ長期不在と判断する手口です。空き家を狙う窃盗団の間で横行しています
- 雨戸とカーテン。日中も閉まったままなら、生活の気配がないと見なされます
- ゴミ集積所の管理状態。指定日以外にゴミが出されたままの地域は、住民同士の関心が薄いと判断され、狙われやすくなります
最後の項目は意外に思われるかもしれません。侵入する側は、家だけでなく地域の連帯感まで見ています。
下見から実行までにどれだけの期間が空くかを示す公的な統計は見当たりませんが、一般には数日から数週間の観察が行われるとされています。つまり、狙われている期間は一瞬ではありません。 逆に言えば、その数日から数週間のどこかで「留守ではないらしい」と判断させられれば、標的から外れる可能性があります。郵便物を溜めない、庭の状態を保つ、雨戸を開ける。日々の小さな行動が効くのは、この観察期間があるためです。
もう1つ、境界の見え方も見られています。先ほどの4原則でいう領域性です。門扉が壊れたまま、フェンスが傾いたまま、どこからでも敷地に入れる状態は、「ここは管理されていない土地だ」という合図になります。門扉の建て付けを直しておくだけでも、外から見た印象は変わります。
だからこそ、逆の数字にも意味があります。同じ『JUSRIリポート』によれば、侵入者が犯行をあきらめた理由の63%が「近所の人に声をかけられた」ことでした。設備よりも、人の目のほうが効いています。
離れて暮らすご実家の留守と防犯に関して詳しく解説した記事はこちらです。
今年は実家に帰れない…でも、空き家になっている実家が心配ではありませんか?
千葉県と八千代市で、いま何が起きているか
遠いところから順に、身近な数字へ近づけていきます。
まず全国です。警察庁の統計によれば、令和7年(2025年)の侵入窃盗の認知件数は4万7,233件で、前年比9.8%の増加でした。住宅を対象とした侵入窃盗は1万7,152件で、前年比7.2%の増加でした。住宅だけで見ても、全国で1日あたり約47件、どこかの家が被害に遭っている計算です。発生場所別では一戸建住宅が29.1%で最も多くなっています。
千葉県のデータも見てみましょう。千葉県警察本部の『令和6年の犯罪情勢』によれば、令和6年の県内の刑法犯認知件数は3万8,394件で、前年比2.3%増と3年連続の増加でした。そして県内の刑法犯のうち、約74%を窃盗犯が占めています。
八千代市はどうか。八千代警察署のデータでは、令和5年中の市内の犯罪認知件数は暫定値で1,290件、前年から296件増えました。人口当たりで見るとおよそ160人に1件という割合になります。
さらに、この地域で知っておいていただきたい事実があります。千葉県警察への取材に基づく報道によれば、県内で発生した空き家対象の侵入窃盗被害のうち、約8割が「家主の入院や死亡によって空き家になった住宅」でした。もともと廃屋だった家ではありません。生活の痕跡と家財が残ったまま、突然管理する人がいなくなった住宅が、集中して狙われています。
八千代市の高齢化率は2023年時点で25.4%、単身世帯は一般世帯の約32.3%、世帯数にして2万7,493世帯にのぼります。ご入院やご入居は、どのお宅にも起こりうることです。
八千代市の防犯施策で、使えるものと使えないもの
八千代市が実施している防犯の取り組みを整理します。ここで1つ、誤解しやすい点があります。
| 施策 | 内容 | 個人宅で使えるか |
|---|---|---|
| 防犯カメラ設置事業補助金 | 自治会や商店会などの地域団体が公道等を撮影するカメラを設置する際、対象経費の2分の1・1台につき上限20万円を補助 | 対象外。個人の戸建て住宅への設置には使えない |
| 青色防犯パトロール | 市の青色回転灯装備車が市内を巡回し、車載スピーカーで注意喚起を行う | 地域全体で恩恵を受けられる |
| 自主防犯パトロール隊への支援 | 市民が結成するパトロール隊へ、ベスト、腕章、赤色信号灯などの資機材を貸し出す | 隊を結成すれば利用できる |
| やちよ情報メール | 空き巣、ひったくり、電話詐欺などの発生情報や不審者情報を配信 | 誰でも登録できる |
防犯カメラの補助金を、ご自宅のカメラに使うことはできません。 ここを勘違いしたまま計画を立てると、あとで予算が合わなくなります。一方で、やちよ情報メールの登録は無料で、市内のどこで何が起きているかを知る手がかりになります。まずここから始めていただくのが現実的です。
空き家になった実家をどう管理するかに関して詳しく解説した記事はこちらです。
八千代市の空き家管理|換気不足が招く固定資産税6倍のリスクと対策
今日、お金をかけずにできること
費用の話に入る前に、無料でできて、しかも効果の大きいものを挙げます。
- 短時間の外出でも必ず施錠する。 ゴミ出し、水やり、回覧板。この数分が、居空きと忍込みの入口になっています
- 2階の窓と、在宅中に使っていない部屋の窓も施錠する。 足場があれば2階にも上がられます
- 郵便物を溜めない。 旅行や入院で家を空けるときは、郵便局の郵便物一時預かりサービスやご近所への依頼を検討してください
- 日中は雨戸を開ける。 生活の気配は、それ自体が防犯設備です
- 長期の不在を、その最中に交流サイトへ投稿しない。 帰宅後に投稿すれば足ります
- 近所の方と挨拶を交わす。 あきらめた理由の63%が「声をかけられた」であることを思い出してください
どれも設備を必要としません。それでいて、在宅時の被害は居空きで73.2%、忍込みで63.0%が無締りによるものです。施錠の習慣は、どの機器よりも確実に効きます。
家の外側でできる4つの対策
そのうえで、外側に手を入れる場合の選択肢を整理します。効果と手軽さの両面で比較しました。
| 対策 | 効く仕組み | 費用の目安 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 庭木の剪定・伐採 | 死角を消し、道路と隣家からの視線を通す | 木の本数と高さによる | 一度切っても数年で戻るため、周期を決めて続ける |
| 防犯砂利 | 歩くと大きな音が出て、時間稼ぎと警告を同時に行う | 数千円から数万円程度 | 家の裏手や死角の通路に敷くと効果が高い |
| センサーライト | 夜間、近づく者に反応して照らし、隠密行動を妨げる | 数千円から数万円程度 | 電源の確保と、照らす向きの調整が要る |
| 防犯フィルム | 窓ガラスを割れにくくし、打ち破りに時間をかけさせる | 数万円から | 鍵まわりの部分貼りでは効果が出ない |
このうち、防犯フィルムについては補足が必要です。
窓に貼るフィルムは、鍵の周辺だけに貼っても意味がありません。 ガラス破りは、鍵の周辺を割る手口だけではないためです。効果を出すには、CPマークの認定を受けた製品を、窓全面に専門の施工で貼る必要があります。
CPマークについても触れておきます。警察庁、国土交通省、経済産業省と民間団体で構成される「防犯性能の高い建物部品の開発・普及に関する官民合同会議」が定めた制度です。バールなどの工具を使った破壊試験で「侵入に5分以上耐えること」という基準を満たした部品だけが認定されます。先ほどの調査の「5分」が、そのまま製品の基準になっています。防犯ガラス、防犯フィルム、ピッキング対策の錠前、補助錠、面格子、ウィンドウシャッターなど、計17品目が対象です。
ホームセキュリティを入れるべきかどうか
警備会社のホームセキュリティについても、よくご質問をいただきます。
日本の一般世帯における導入率は、全世帯で約3.7%、首都圏に絞った調査でも6.2%程度と推計されています。つまり、入っているお宅のほうが少数です。費用は、初期の機器代と工事費に加えて、月額数千円から1万円程度が継続してかかります。
判断は、ご予算と、家を空ける時間の長さによります。ただし1つ、費用の話とは別に知っておいていただきたい事実があります。警備会社のステッカーが貼られているだけで、侵入する側への強い威嚇になります。 契約している家では、通報から警備員が到着するまでの時間を、侵入する側が読めません。5分の壁より厄介な条件になります。
ここから分かるのは、設備そのものより「面倒そうに見えること」が効いているという構図です。ステッカー、センサーライト、砂利、見通しのよい庭。どれも、侵入する側に「この家はやめておこう」と思わせるための材料です。順番としては、費用のかからないものから積み上げていくのが合理的です。
そしてもう1つ、費用対効果が抜群に高い対策があります。補助錠です。窓のサッシ枠や玄関ドアに追加で取り付け、1つのドアに2つの鍵をかける状態をつくります。ガラスを割られても、そこから手を伸ばして解錠できなくなります。部品代は数百円から数千円程度で、その日のうちに効果が出ます。
私たち家工房 八千代緑が丘店では、ガラスフィルムの貼り付けをメニューとしてお引き受けしています。 庭木の剪定で死角を消し、同じ日に窓のフィルムを貼り、傷んだ門扉を直す。この3つは本来ばらばらの業者に頼むことになりますが、まとめて1日で終えられます。防犯設備を売ることが目的ではないので、「ここは砂利を敷けば十分です」という提案もできます。
なお、住まいの作業には法令で有資格者に限られるものがあります。防犯カメラの電源を新たに取る配線工事などは、電気工事士の資格が必要です。そうした作業は、資格を持つ職人が担当します。 できることとできないことを、現地を拝見したうえで正直にお伝えします。
こういう場合は、急いで設備を増やさなくても大丈夫です
防犯を考え始めると、あれもこれもと不安になります。ただ、すべてのお宅に機器が要るわけではありません。次の条件がそろっていれば、いま設備を買い足す必要は薄いと考えています。
- 道路や隣家から、家の窓が見通せる状態になっている
- 窓の下に、足場になるものが置かれていない
- 日中は雨戸を開け、夜は玄関まわりに照明が点いている
- 短時間の外出でも施錠する習慣が家族で共有されている
- 郵便物が溜まらない状態を保てている
- 1階の窓に、補助錠かガラスフィルムのどちらかが入っている
この6つが満たされているお宅は、すでに侵入する側にとって面倒な家です。この状態を保つほうが、機器を1つ増やすより効果が続きます。
逆に、当てはまらない項目があれば、そこがそのまま次の一手です。とりわけ1つ目の「見通し」は、機器では解決できません。庭木を切る、塀を低くする、窓の前の物をどける。手を動かすしかない領域です。
万一、侵入されてしまったときの手順
備えとして、ここも押さえておいてください。
帰宅時に窓ガラスが割れているなど、侵入の痕跡を見つけたら、絶対に中へ入らないでください。 犯人がまだ室内にいる可能性があります。鉢合わせは、最も危険な状況です。
1. 屋外や隣家など、安全な場所へ退避する
2. その場から110番通報する
3. 警察の現場検証が終わるまで、室内を片付けたり物に触れたりしない(指紋や足跡といった証拠を守るためです)
4. 被害届を出した際に発行される受理番号を必ず控える。保険金の請求手続きに必須です
5. 捜査が終わったら、速やかに壊れた錠の交換と窓ガラスの修理を手配する
3つ目は、感情的にはとても難しい手順です。荒らされた部屋を見れば、誰でもすぐ片付けたくなります。それでも、証拠が残るかどうかがここで決まります。
保険で戻る範囲には、上限があります
火災保険や家財保険の盗難補償についても、知っておいていただきたい制限があります。以下は保険各社の一般的な取り扱いです。
| 対象 | 一般的な上限 |
|---|---|
| 生活用の現金(いわゆるタンス預金) | 20万円が限度額とされることが多い |
| 通帳やキャッシュカードの不正引き出し | 200万円、または家財の保険金額のいずれか低い額 |
| 1個または1組の価額が30万円を超える貴金属・宝石・美術品 | 契約時に「明記物件」として申告していなければ対象外、または30万円まで |
| 免責金額(自己負担額)を設定している契約 | 損害額から3万円や5万円などが差し引かれる |
割られた窓ガラスや壊された錠の修理費用は、建物を保険の対象にしていれば補償される場合が多くなっています。一方で、敷地内に駐車していた自動車の盗難は火災保険の対象外で、自動車保険の車両保険が扱う領域です。
契約内容はお宅ごとに違いますので、判断するのは保険会社です。 私たちは壊れた箇所を直す立場であり、保険が下りるかどうかを約束できる立場にはありません。ここは正直にお伝えしておきます。
よくあるご質問
空き巣に狙われやすいのは、どんな時間帯ですか
留守宅を狙う空き巣は、午前10時から午後4時に集中します。通勤・通学や買い物で家が無人になりやすい時間だからです。就寝中を狙う忍込みは午前2時から午前4時、在宅中の隙を狙う居空きは昼頃にピークがあります。夜だけ用心すれば足りる、という考え方は当てはまりません。
2階の窓にも対策は必要ですか
必要です。物置、エアコンの室外機、脚立、カーポートの屋根など、足場になるものがあれば2階へは上がれます。むしろ2階は「油断されている」ぶん狙われます。まず窓の下から足場になるものをどけることが、費用ゼロでできる最初の一手です。
防犯フィルムは自分で貼れますか
防犯を目的とするなら、おすすめできません。 効果を出すには窓全面に、気泡やしわを残さず貼る必要があり、部分的に貼ったフィルムは防犯上ほとんど働かないためです。日除けや飛散防止が目的の小さな窓ならご自身でも貼れますが、防犯目的であればCPマークの認定品を選び、施工まで含めてご依頼ください。当店でもガラスフィルムの貼り付けをお引き受けしており、CPマークの認定品でのご希望にも対応できます。
一人暮らしの高齢の親が心配です。離れていてもできることはありますか
あります。空き巣が留守かどうかを確かめる方法を思い出してください。インターホン、郵便物、置き石、雨戸、そして庭の状態。 どれも「人が出入りしているか」を見ています。ですから、遠方にお住まいでも、地元の業者に定期的な庭の手入れと外観の点検を頼んでおけば、この4つを消せます。ご実家に定期的に人が出入りしている状態そのものが、防犯になります。ご高齢の親御さんは物を欲しがらないことが多いものですが、実家の手入れを代わりに頼むことは、遠方からできる数少ない実用的な贈り物です。
「近所で工事をしていて、お宅の屋根が剥がれている」と訪ねてこられました
その場で契約せず、いったんお引き取りいただいてください。国民生活センターの集計では、点検商法の相談のうち屋根工事に関するものが約35.9%(2023年度)を占めています。屋根に上って自ら瓦を壊す手口も報告されています。
そして防犯の観点では、もう1つ怖い側面があります。訪問を通じて、家族構成、資産の状況、家の防犯状態が下見されている可能性があります。玄関先に見知らぬ第三者を招き入れること自体が、危険をひとつ増やします。不安を感じたら、消費者ホットライン188、または八千代市消費生活センター(047-485-0559)へご相談ください。
まとめ:見通しをつくることが、いちばん確実な防犯です
この記事の要点を整理します。
- 空き巣が家を選ぶ基準は資産ではなく、侵入の容易さと、見られにくさである
- 侵入に5分以上かかると、68.5%があきらめる
- 一戸建の侵入口は窓が57.3%で、玄関の約3倍にあたる
- 在宅時の被害は、居空き73.2%・忍込み63.0%が無締りによるもの
- 留守の確認方法で最も多いのは、インターホンを鳴らすこと
- 千葉県内の空き家被害の約8割が、家主の入院や死亡で空き家になった住宅
- 八千代市の防犯カメラ補助金は、個人の戸建て住宅には使えない
- あきらめた理由の63%は「近所の人に声をかけられた」こと
こうして並べると、費用のかかる対策が上位に来ていないことに気づいていただけると思います。効いているのは、見通しと、人の気配と、施錠の習慣です。
そして見通しをつくる作業だけは、機器を買っても解決しません。伸びた庭木を切り、窓の前を開け、足場になるものを片付ける。地味ですが、ここが土台になります。
おうちの御用聞き 家工房 八千代緑が丘店では、庭木の剪定・伐採、ガラスフィルムの貼り付け、門扉の補修、草むしりまで、防犯につながる作業をまとめてお引き受けしています。料金は一律の目安ではなく、現地を拝見したうえでのお見積もりを徹底しております。「うちの庭、外からどう見えていますか」というご相談だけでも構いません。
フリーダイヤル 0120-197-899、電話一本で八千代市内へ駆けつけます。
お電話でのご相談のほか、インターネットからのお問い合わせは24時間受け付けております。お急ぎでない方はこちらもご活用ください。
お問い合わせフォーム:https://iekobo-yachiyomidorigaoka.com/info/